紅葉・花水木・吉祥草
穏やかに秋の深まりゆく白百合女子大学キャンパス。朝の光を浴びに、散歩に出かけた。
紅葉は上の方から徐々に色づいてきている。大学図書館前の紅葉もそろそろ・・・。
図書館までの小道は花水木(ハナミズキ)。赤い実が可憐である。
今日の散歩のお目当ては、この吉祥草(キチジョウソウ)。ユリ科の常緑多年草で、草陰に隠れるようにして、このような愛らしい花をつける。
こうして並んで咲く姿を見ていると、私はどういうわけか、グリム童話の「おどる12人のおひめさま」を思い浮かべてしまう。ああ、姫様。この秋もなんと麗しいお姿・・・。
大学の正門は施錠されているため、正門側にある吉祥草の咲くエリアは通る機会がなかなかないが、季節はきちんとめぐって、花たちもけなげに咲いている。花たちのすぐそばを、朝の光を浴びながら歩いていると、パソコンの前で固まった関節がほぐれていく。胸いっぱいに秋の空気を呼吸しながら、これから読みたい本のことや、間もなくやってくるアドヴェントの季節のことを思うのであった。