2023年2月24日金曜日

ミニ展示 2月24日~3月10日

センター入り口で、センター蔵書のミニ展示を行っております。展示期間中も貸し出しをすることができます。どうぞお気軽にご利用ください。

展示中の図書

マイク・ウィルクス『ミラースケープ

三辺律子 訳 ソフトバンク クリエイティブ 2008

 

本学非常勤講師の三辺律子先生が訳を手がけられた作品です。

ムナーリとレオーニ(29)

1946年

 この年、レオーニはジョセフ・アルバース(1888-1976)からの依頼を受けて、ブラック・マウンテン・カレッジで夏の講習を行なった。森泉文美「だれも知らなかったレオ・レオーニ」によると、この学校は、アメリカにバウハウスを移植した美術学校の一つだそうだ。夏の講習でレオーニが行なった授業について、「イメージによる言語の構文がどんなものなのか、写真コラージュを通じて学生と考えることを試みました」(206)とのことである(引用文中の「言語」とはもちろん、毎日私たちが喋っている普通の言葉ではなくて、物の形や色といったもので構成されるイメージが、私たちにどんな意味を読み取らせるかという意味での、鍵括弧付きの「言語」だろう)。レオーニが広告デザイナーとして手がけてきた作品の図版は、この図録にいくつも収められていて、写真を使ったものもかなりの数を確認することができるのだが、「イメージによる言語の構文」に、絵ではなく現実の風景を写しとる写真を用いているというのが面白い。

いま私たちの周りに溢れている「写真」は、そのほとんどが、スマートフォンなどで撮影した電子データだから、当時の写真(フィルムに感光させて撮影し、現像して完成する)とはちょっと勝手が違っていそうだけれども、スマホのイメージが溢れかえっている現在の状況を、もしもレオーニが知ったなら、そのイメージからどんな構文を見つけ出すのだろうか…なんて、ちょっと妄想してしまう。

 一方のムナーリは、ミラノのベルガミーニ画廊で「抽象絵画」展という個展を開催し、同じくミラノのチリベルティ画廊で「抽象主義者展」というグループ展に参加している。

 

【書誌情報】

奥田亜希子編「ブルーノ・ムナーリ年譜」『ブルーノ・ムナーリ』求龍堂、2018年、pp.342-357

「レオ・レオーニ 年譜」『だれも知らないレオ・レオーニ』玄光社、2020年、pp.216-219 ※執筆担当者の表示なし

森泉文美「だれも知らなかったレオ・レオーニ」『だれも知らないレオ・レオーニ』玄光社、2020年、pp.206-215

遠藤知恵子(センター助手)

2023年2月17日金曜日

梅の花と椿の花

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 大学構内では、梅と椿の花が春の訪れを告げております。

紅梅


椿(紅)

椿(ピンク)

 先月末までは、キャンパス内の池に張った氷の上で鴉が遊ぶ姿を目撃した助手もいたほど、凍てつく様な寒さが続いておりましたが、草木は着実に春の準備を進めていたようです。

  季節の変わり目、お風邪など召されませぬよう、どうぞご自愛くださいませ。

2023年2月10日金曜日

ミニ展示 2月13日~2月24日

 センター入り口で、センター蔵書のミニ展示を行っております。こちらの資料は、展示期間中も貸し出しをすることができます。どうぞお気軽にご利用ください。

展示中の図書

『雪の日にライオンを見に行く』
志津栄子 作 くまおり純 絵
講談社 2023年1月

 今月、ご寄贈いただいた新着図書です。第24回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作品ですので、創作にご興味のある方・賞に応募してみたいと思う方も、ぜひご覧ください。