白百合祭開催に伴い、児童文化研究センターは、10月24日(金)から27日(月)まで閉室とさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご了承くださいませ。
「秋の夜は ねる子おこして遊びたく」…こんな句を詠んだ茂田井武の絵ばなし(絵物語)を展示します。
展示中の本
ヱバナシ フシギナコドモタチ
もたいたけし文庫10 山口卓三 編 トムズボックス 2000年
収録作品
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| 「フシギナコドモタチ」より |
茂田井武 画・文「フシギナコドモタチ」
教養社 1947年
トモキチとマリ子が三時のおやつを食べようとしたちょうどそのとき、掛け軸の絵に描かれた仙人と仙女が二人を呼びました。呼ばれるがまま、掛け軸の中へ歩いていくと、そこは不思議な子どもの国でした。
南江治郎 作 茂田井武 画「お日さまの歌」
掲載誌:『子供雑誌』(白鳥社)新年号 1948年1月
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| 「お日さまの歌」より |
人形劇ですが、脚本を省き茂田井による絵のみ収録されているため、まるで人形によるパントマイムのようです。ユーモラスなライオンの表情や、ペタペタ、ノシノシと歩むペンギンの仕草など、魅力たっぷりです。
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| 「星の輪」より |
茂田井武 作「星の輪」
掲載誌:『子供雑誌』(白鳥社)2巻3-5号 1947年7・8月-11・12月
凧ちゃんは、凧つくりの名人です。ある日、先生に呼び出され、外務省の人に連れて行かれます。行き先は港でした。凧ちゃんは外務省の人からジャケツ(上着)と易しい英語の字引(辞書)とパスポート、そして手紙と証明書を渡され、一人で船に乗り込みます。船の行く先は…?
皆さま、ご機嫌いかがかにゃ?
三文庫の守り猫、猫村たたみですにゃ。2025年度後期が始まって、皆さまにお会いできることが嬉しくてたまらないのにゃ~。
新年度が始まったときにも申し上げました通り、私の2025年度の目標は「原点回帰」なのですにゃ! 図書館司書としての知識に磨きをかけるため、今年度は本についての本を、一生懸命、読んでおりますのにゃ。
この数週間ほどは、出版社の社史が面白くて、児童文化研究センターの本棚の、あまり使われていないゾーンにうらぶれているのを引っ張り出しては楽しんでいるのにゃよ。たとえば、『偕成社の歩みⅡ[一九八五-一九九六]』(偕成社、1997年)には、こんなくだりがあるのにゃよ。
七月[1987年7月にゃ!:猫村]、俳優石原裕次郎がガンで五十二歳の生涯を閉じ、葬儀にはその死を悼んで三万人のファンが参列した。裕次郎は戦後の青春像のシンボルだったが、幼児のシンボルといえば、なんといっても「ノンタン」であろう。(p.17)
1987年の世相と出版物とを結び付けながら、同じ年に刊行が始まった〈赤ちゃん版ノンタン〉シリーズを紹介するのにゃよ(「ノンタン」シリーズ誕生は1976年にゃよ。その頃の石原裕次郎さんはというと、石原プロが初めて本格的にテレビドラマを手がけた、「大都会」シリーズの放映が始まっていたのにゃ)。「青春像のシンボル」=石原裕次郎さん、「幼児のシンボル」=ノンタンって並べると、ノンタンが格好良く、石原裕次郎さんが可愛く思えてくるのにゃ。石原さんもノンタンも、やんちゃなプレイが魅力にゃし、実は似た者同士にゃったのかもしれないのにゃね~。
10月15日は、本学児童文化学科で創作の授業を担当された舟崎克彦先生のご命日に当たります。2025年は舟崎先生生誕80年、没後10年の節目の年です。
2025年度後期最初のミニ展示は、センター蔵書から、舟崎先生が手がけられた絵本や関連書籍をピックアップしました。センターにお立ち寄りの際はぜひ、入り口のミニ展示と、入って右側の壁に掛けられた絵本原画[舟崎先生作『うわさのマメずきん』(あかね書房、1994年)に、長新太さんが描かれた絵]をご覧いただき、先生の思い出話に花を咲かせてください。
【展示中の書籍】
『ネギでちゅ』
舟崎克彦 作・絵
ポプラ社 2003年
なんでもできるけれど、なんにもしない。玉葱にそっくりの茶トラの猫、ネギちゃんのお話です。
『ギャバンじいさん』
舟崎克彦 作 井上洋介 絵
パロル舎 2006年
吹雪で狩りに出られないギャバンじいさんの家にやってきたのは、凍えたウサギ。そして、そのウサギを追ってやってきたのは…。さてさて、狩人のギャバンじいさんはどんな行動に出るのでしょうか?
『魔もののおくりもの』
舟崎克彦 作 宇野亜喜良 画
小学館 2008年
人を不幸にすることに厭きた魔ものは、今度は人を幸せにすることに決めました。魔ものは不幸せそうな少女を誘拐し、少女を喜ばせようとあの手この手を使うのですが…。
『ここにいる』
舟崎克彦 詩 味戸ケイコ 画
ポプラ社 2011年
こちらは、詩の絵本。大切な人の不在を抱きしめる少女のひとり語りとして、一篇の詩が綴られています。
『現代児童文学作家対談5
那須正幹・舟崎克彦・三田村信行』
神宮輝夫 インタビューア
偕成社 1989年
神宮輝夫先生によるインタビューに作家さんたちが応えるこの本で、舟崎先生のページを開いて最初に気づくのは、註の多さ(那須正幹さん24個、舟崎克彦先生44個(!)、三田村信行さん29個)。註とは、文章につけてその部分の意味を説明したり、補足したり、あるいは情報の出所を示したりするもので、私たちの論文執筆にも欠かせない重要な要素です。
どんな作家さんも、現実のあらゆる物事に知的アンテナを伸ばし、それらと自分の創作活動を結びつけながら、いきいきとした物語を綴っていらっしゃるわけですが、そのように伸ばした知的アンテナの数が註の数に影響しているとしたら、舟崎先生は飛びぬけて多くの知的アンテナをお持ちだったのかもしれません。
白百合女子大学児童文化学科OGにとって「舟崎克彦先生」といえば、入学式にはタキシード、真夏は麻のスーツを着こなし、ママチャリに乗るときはジャージといったように、TPOに合わせてビシッとお洒落に決める、素敵な作家の先生でした。この対談集に収められた写真3点のうちの1点には、豚さんと一緒に『エイリアン』を読む、ワイルドなタンクトップ姿の舟崎先生のお姿があります。これは一体、どんなTPOに合せているのでしょうか…?
今回のミニ展示でご紹介した4冊の絵本のうち、3冊はそれぞれ、井上洋介さん、宇野亜喜良さん、味戸ケイコさんが絵(画)を担当されています。どの絵本も個性的であると同時に、人間が生きるということに対しての根源的な問いかけを含んでおり、絵とことばが協働してその問いを美しくえがきだしています。センターにお越しの際には、ぜひ、お手に取ってご覧ください。
おかげさまで、大盛況のうちに終了しました
今回の発表会では、「修士論文中間発表」と「構成員研究発表」を行います。
学内(白百合女子大学の学生と教職員)の方は予約なしでご参加いただけます。学外の方は、7月28日(月)17時までに児童文化研究センター(jido-bun@shirayuri.ac.jp)までメールでお申込みください。
修士論文中間発表 10:30~14:30(予定)
構成員研究発表 14:40~16:10(予定)
※12時から1時間程度の休憩を挟みます。
伊藤かの子氏
「上橋菜穂子作品における〈食〉―越境を象徴する食べ物―」
原田優香氏
「親を求める旅から真理に向かう旅へ―『鋼の錬金術師』における「子ども」と「真理」」
鈴木あゆみ氏
「長谷川版欧文図書の製造工程とカレンダーから見える日本の子どもと文化について」
日時:2025年7月29日(火)10:30~16:10(予定)
場所:9012教室(本館地下)
発表順や開始・終了時刻は当日変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。
皆様のご参加を、お待ちしております。
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| お誘いあわせの上、お越しください。 |