2020年5月21日木曜日

猫村たたみの三文庫(非)公式ガイド

6)女学生時代の思い出と『赤い鳥』


センター構成員の皆さま、ご機嫌いかがかにゃ?
三文庫の守り猫、猫村たたみですにゃ。

オンライン授業が始まってもうすぐ1ヶ月が経つにゃね。
遠隔授業には、もう慣れましたかにゃ?

病気の流行は、本当に嫌なことにゃね。
スペイン風邪が流行していた当時のことを思い出しますにゃ〜。
1918年に日本でも流行の兆しが見え出した頃、まだ私は女学生でしたのにゃ。
毎日、セーラー服を着て髪を三つ編みにして登校したのにゃ。
あれから色々なことがあったのにゃけど、あの青春の日々は今も私の胸の中で輝いておりますのにゃ。

ところで、1918(大正7)年と言えば『赤い鳥』創刊の年ですにゃ!
本屋さんで見た、あの『赤い鳥』創刊号…それはもう、素敵だったのにゃよ。
芥川龍之介さんの「蜘蛛の糸」や「杜子春」、有島武郎さんの「一房の葡萄」をリアルタイムで読んだことは、私にとってはちょっとした自慢なのですにゃ。(にゃっへん!)

さて、皆さまもご存知の通り、冨田文庫の元の持ち主、冨田博之先生は演劇教育・児童演劇の両分野で活躍された方ですにゃ。
『赤い鳥』全号に掲載された児童劇脚本を収録した、『赤い鳥童話劇集』(東京書籍、1979年)を編集・刊行されているのにゃ。さすがは冨田先生ですにゃ。

私も実は、女学生時代に『赤い鳥』に載っていた演劇を、近所の子どもたちの前で演じたことがあるのにゃよ。
仲良しのお友達と一緒に衣装も全部手作りして、楽しかったのにゃ〜。

ちなみにですにゃ、「白百合女子大学学術リソース」で「赤い鳥」をキーワードに簡易検索すると…カタカタ(入力中)…クリックにゃ…カチッ!
25件ヒットしたうち24件が冨田文庫、1件が光吉文庫という結果が出たのにゃ。
そして…「鈴木三重吉」をキーワードに簡易検索すると…カタカタ(入力中)……カチッ(クリック)52件ヒットし、冨田文庫は44件、光吉文庫は7件、金平文庫は1件という結果が出ましたにゃ。

三文庫はそれぞれ個性がはっきりしていて、簡易検索のたびに所蔵資料の分布状況を見るのが楽しみなのにゃ〜。

こんな話をしていると、文庫に来たくなってしまうにゃね。
大学の入構禁止期間はまだまだ続くけれど、私こと猫村たたみ、全力で三文庫をお守りいたしますにゃ!
構成員の皆さま、大学再開の日までどうかお元気でお過ごしくださいませにゃ〜。


[追記]
このブログ記事を書くにあたり、記憶間違いがないか、念のためインターネットを使って年代などを確認しておりましたのにゃ。
そうしたら、渋沢栄一記念財団の運営する、「渋沢社史データベース」(URL https://shashi.shibusawa.or.jp/index.php )に出会いましたのにゃ。社史にゃって! はにゃ〜、世の中には面白いデータベースがあるのにゃね〜。102年前には想像もできませんでしたのにゃ!。

大変な時代に突入してしまったのにゃけど、元気でさえいれば、たくさんの面白いものと遭遇することができますにゃ。
センター構成員の皆さま、withコロナの時代を全力で生き延びましょうにゃ!

[参考文献]
浅岡靖央「冨田博之」(赤い鳥事典編集委員会編『赤い鳥事典』柏書房、2018年、pp.93-95
…この事典は、センターにもありますにゃ! 「冨田博之」の項目は、センター所長が執筆しているのにゃよ。