(9)新年のシェルフリーディングにゃ!
センター構成員の皆さま、ご機嫌いかがかにゃ?
三文庫の守り猫、猫村たたみですにゃ。今年もよろしくお願いいたしますにゃ~。
入構制限のかかるキャンパスはとっても静かで、烏の鳴き声ばかりが響いておりますにゃ。早く、学生さんたちの楽しげな声を聞きたいのにゃ~。
さっきまで新年のシェルフリーディングをしていたのにゃけど、冨田文庫で『MARIONNETTE』というお洒落な表紙の雑誌を見つけましたのにゃ。
アルファベットの横書きのタイトルの下にアンダーラインが1本ひかれていて、そのアンダーラインから表紙の下部に向って細い線が10本、リズミカルに伸びておりますにゃ~。文字と線だけのシンプルなデザインにゃのに、マリオネットの舞台みたいで素敵ですにゃ。
中身は、ですにゃ…(パラパラ)…にゃ~むにゃむ、その名の通り、人形芝居の雑誌にゃね。郷土演劇協会というところが出したのにゃ。冨田文庫には第2巻第1号から第3号まで、1931年に刊行された3冊がありますにゃ。3冊とも、写真図版や挿絵が楽しいですにゃ~。
私のお気に入りの図版は第2巻第1号に収録された「印度の踊子(古代木彫)」の写真にゃよ。曲線がなんとも言えず豊かですにゃ(はにゃ~)。
口絵には、「『ほかならぬイマアルの嫉妬』のクーフーリンの亡霊仮面(クロツプ作)」などが載っているのにゃ。この“クーフーリン”ってアイルランド神話の英雄にゃと思うけど、この図版からは、私、アフリカ彫刻のような趣を感じてしまうのにゃ~。にゃふ~む?
この号は、人形芝居ばかりにゃなくて、人形芝居に関連する他の領域のことも紹介しているみたいにゃね。「仮面的人物の群舞(ラヴアン考案)」というキャプションのついた写真は、髪の毛を隠し、お面みたいなメイクをした人たちが思い思いのポーズで写っているのにゃ。生身の人間が、お人形みたいに劇を演じているのかにゃ?
…にゃ~む、なんて面白いのにゃ! 早く、皆さまに三文庫を使っていただきたいのにゃ!
三文庫利用再開の日を夢見つつ、私こと猫村たたみ、今年も元気いっぱい三文庫をお守りいたしますにゃ。
それでは皆さま、ごきげんようにゃ~。
コロナはもちろんにゃけど、怪我や普通の風邪にもお気をつけくださいませにゃ!