展示中の本
『どうぶつ会議』
エーリヒ・ケストナー 文 ワルター・トリヤー え
光吉夏弥 訳 岩波書店 1954年
ケストナーとトリヤー(トリアー)の『どうぶつ会議』の原著が出版されたのは第二次世界大戦終結後の1949年のこと。「1949年」という年号に注目すると、5年刻みまたは10年刻みで児童に関する国際的な取り決めがなされていることに気づきます。
まず、『どうぶつ会議』原著出版から遡ること25年、第一次世界大戦で多くの子どもの命が失われたことへの反省から、国際連盟が「児童の権利に関する宣言(ジュネーブ宣言)」を1924年に採択していました。残念ながら第二次世界大戦でも多くの子どもたちが命を落とし、肉親や平和な日常生活を失いました。その反省をもとに1959年(『どうぶつ会議』原著出版から10年後)、国際連合が「児童の権利宣言」を採択しました。
そして、『どうぶつ会議』原著出版から30年後の1979年は「国際児童年」。さらにその10年後の1989年には、国連総会で「子どもの権利条約」が満場一致で採択されました。
1924年 「児童の権利に関する宣言(ジュネーブ宣言)」
↓25年
1949年 『どうぶつ会議』原著出版
↓10年
1959年 「児童の権利宣言」
↓20年
1979年 「国際児童年」
↓10年
1989年 「子どもの権利条約」
『どうぶつ会議』は戦争を背景につくられた絵本ですが、諷刺や批判にとどまらない、ユーモアや温かみを湛えた作品です。ぜひ、お手に取ってご覧ください。展示期間中も借りることができます。
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| ミニ展示のあるセンター入り口には、 動物たちが集合しています。 |








