(10)新年度のご挨拶
センター構成員の皆さま、ご機嫌いかがかにゃ?
三文庫の守り猫、猫村たたみですにゃ。2021年度も、どうぞよろしくお願いいたしますにゃ~。
新年度が始まり、大学に学生さんの元気な声が戻ってきましたのにゃ。
大学内の建物のあちらこちらに消毒用アルコールが設置されて、教室の風景もちょっと変わったけれど、キャンパスに学生さんがいるのは、嬉しいことにゃね~。
シェルフリーディングも、爽やかな春風のなか(センター開室中はほとんど常に換気しておりますにゃ!)、はかどりますにゃ~。
ところで、センター三文庫の一つ、冨田文庫には『子供之友』が1冊ありますのにゃ。第24巻第5号。縦は20.5cm、横は18.6cmという正方形に近い形にゃので、小さいけど開いたときにどーんと横長になるのにゃよ。表紙はお相撲をして遊んでいるらしい、二人の男の子の写真ですにゃ。
昭和十二年五月一日発行とあるから、1937年の子どもの日に合わせた内容なのにゃね。表紙を開くと「オシバヰ 山姥」…金太郎さんのお母さんのお話にゃね。
西條八十の詩や、深澤紅子、深澤省三、武井武雄、安泰といったおなじみの画家さんの絵に加え、いろいろな鳥や虫の巣や、日光浴する子どもたちの写真など、自然科学や健康に関する記事も見られるのにゃ。子どもたちの描いた絵を集めた「子供之友展覧会」(山本鼎選)のページでは、『青い鳥』を課題に募集した作品を掲載しているのにゃよ。
この『子供之友』は青い鳥コレクションのコーナーから少し離れたところに配架してあるのにゃけど、「オシバヰ 山姥」といい、戯曲である『青い鳥』を課題にした「子供之友展覧会」といい、冨田文庫ならではの蔵書ですにゃ(冨田文庫の元の持ち主、冨田博之先生は、児童演劇に大きな貢献をした方ですにゃ!)。
センター三文庫は、金平文庫・冨田文庫・光吉文庫という、ユニークな3つの文庫で構成されておりますにゃ。それぞれの蔵書の魅力を伝えつつ、私こと猫村たたみ、全力で三文庫をお守りいたしますにゃ!