2021年2月25日木曜日

児童文化研究センター第4回書評コンクールのお知らせ

第4回書評コンクール(書評コンクール2021春)を開催します。 


第4回のテーマ

映画・ドラマ・アニメーションの原作になった

児童文学/YA文学/絵本


今回は、映画やドラマ、アニメーション作品など、映像作品の原作となった児童文学作品、ヤングアダルト文学作品、または絵本の書評を募集します。この機会に、ご自分の「推し」(好きな作品や、応援したい作家さんの作品)を、センター構成員の皆さんに紹介してみませんか?

集まった書評はブログにて公開し、「良い!(その“推し”、乗った!)」と思った書評に1人1票ずつメール投票を行います。皆様の応募を心よりお待ちしております。

      書評コンクール スケジュール

2月25日(木) 書評の募集開始

3月25日(木) 書評の応募締め切り

3月26日(金) 書評の発表・投票開始

4月14日(水) 投票締め切り

4月15日(木) 優秀作品と全執筆者の発表

3月25日までに応募された書評は、名前を伏せて3月26日に公開します。投票は、誰が書いたか分からない状態で、書評のみを読んで行います。書評には到着順の番号を振りますので、投票ではその番号をメールに書いてください。投票結果と同時に、4月15日、執筆者名(筆名可)と身分(学生/一般/教員/その他)を公開します。お楽しみに!

 

書評の募集要項

・  応募資格:応募時点で白百合女子大学児童文化研究センターの構成員であること。

・  書評の分量:800~1200字

・  応募方法:テキストをWordファイルで作成し、メールに添付してお送りください。

メール送り先  jido-bun@shirayuri.ac.jp

・  メール本文には次のことを記載してください。

1.         書評の執筆者氏名(ペンネームでの公開をご希望の場合は併記してください)

2.         書評の執筆者の身分( 学生/一般/教員/その他 のなかからひとつ選んで記載)

3.         取り上げる本の書誌事項(本のタイトル・著者名・訳者名・出版社・出版年など)

※  応募された書評は、原則として、そのままコピー&ペーストしてブログに掲載します。誤字・脱字にご注意ください。

 

投票について

・  投票資格:投票時点で白百合女子大学児童文化研究センターの構成員であること。

・  「良い!(その“推し”、乗った!)」と思った作品をお選びいただければ幸いです。

・  投票方法:メールに書評番号を記入して送信してください(メール投票のため記名投票となりますが、誰がどの書評に投票したかは公表されません)。 

メール送り先 jido-bun@shirayuri.ac.jp


白百合女子大学児童文化研究センター構成員であれば、どなたでもご参加いただけます。ふるってご応募ください。



2021年2月19日金曜日

熊沢健児、展覧会から始まる雑誌室通い

「彼女たちは歌う Listen to Her Song」展を訪れて

外出後3日間の自主隔離を終え、
段ボール箱から出る熊沢健児
いざ、雑誌室へ!

あれは昨年の夏のこと。東京藝術大学の美術館陳列館で開催された「彼女たちは歌う Listen to Her Song」という展覧会に行った。

展覧会タイトルに「彼女たち」とあるように、参加アーティストの11名とキュレーターは女性。日本社会や日本の美術教育のあり方に対する様々な疑問や異議申し立てを前に、日本のジェンダーギャップの深刻さを改めて感じさせられる。と同時に、「彼女たち」が考えたこと・感じたことが作品の上にのびやかに表れていることを、少し眩しく感じた。

展示室でひときわ静かな一角に(たくさんの人が訪れていたし、音声付きの映像作品は賑やかだった。そういう場所で、静かなものは目立つのだ)、小林エリカさんの「彼女たちの戦争」という、絵とテキストを組み合わせたシリーズである。

 

小林さんの創作活動はマンガ、小説、アニメーション作品への参加、インスタレーションなど非常に幅広いのだが、このシリーズは実在した女性の肖像と丹念なリサーチに基づくテキストとを組み合わせた作品である。

女性の肖像は2020年1月から12月までの雑誌『ちくま』の表紙となっており、計12枚、テキストと併せて見ることができる。展覧会の後もこのシリーズが気になり、12か月分の『ちくま』を見に、大学図書館の雑誌室に通うことにした。

 

1月  マリア・スクウォドフスカ=キュリー

2月  貞奴

3月  エミリー・デイビソンの葬列を組む女たち

4月  シルヴィア・プラス

5月  マタ・ハリ

6月  ラジウム・ガールズ

7月  リーゼ・マイトナー

8月  伊藤野枝

9月 「ブラック・パンサー党」のために歌を歌う女たち

10月 メイ・サートン

11月 ミレヴァ・マリッチ

12月 マルゴー・フランクとアンネ・フランク姉妹

 

色鮮やかな表紙の中央に、思い思いの枠(額縁風の、あるいは、飾り枠のついた鏡のような、また、映像資料のフィルムを模したようなものもある)が配置され、その中に鉛筆で人物像が描かれる。人物の顔や体や服の大部分は細い線で繊細に描かれているのだが、背景の黒い部分や髪の毛は、ぐいぐいと太い線で、まるで余白を削るかのように塗られている。

 

小林エリカさんの小説『マダム・キュリーと朝食を』は芥川賞の候補作として記憶に残っているが、「彼女たちの戦争」ではマリ・キュリーのような有名人ばかりでなく、歴史の中で日の当たらない道を歩いた人物や、理不尽で無惨な死を遂げた人物、あるいは差別と闘った(戦わざるを得なかった)無名の人々の肖像を平等に描く。12か月のラストは小林さんご自身、子どもの頃に夢中になった『アンネの日記』の日記の持ち主、アンネ・フランクである。

彼女たちの表情をよく見ると、どこか1点を睨んでいたり、虚ろな眼差しを宙に漂わせていたり、口を真一文字に結んでいたり、悔しそうに歯ぎしりしているようだったり、それぞれ微妙に異なっている。だが、顔つきはというと、皆一様に少女の顔――目や口や鼻が顔の下の方に寄った幼い顔立ちで、頬がまるく赤く見えるよう、チークが入っている――をしていて、印象的な太い眉をぎゅっとしかめている。

不機嫌な少女たち――小林さんの書くテキストには理不尽を通り越して陰惨なエピソードも記されているが、彼女たちが自分らしく生きようとそれぞれの戦いを全うしたという事実に、なんだかじいんとしてしまったのであった。

  

展覧会情報 「彼女たちは歌う Listen to Her Song」

会期 2020年8月18日-9月6日

会場 東京藝術大学美術館陳列館

参加アーティスト 乾真裕子、遠藤麻衣、菅実花、金仁淑、鴻池朋子、小林エリカ、スプツニ子!、副島しのぶ、百瀬文、山城知佳子、ユゥキユキ

キュレーター 荒木夏実

熊沢健児(ぬいぐるみ・名誉研究員)

2021年1月29日金曜日

入学試験に伴うセンター閉室のお知らせ

本学入学試験に伴い、児童文学研究センターは2月1日(月)から3日(水)まで、閉室とさせていただきます。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいませ。

シマウマさんと散歩にでかける熊沢氏。
暦の上ではもうすぐ春です。


2021年1月14日木曜日

猫村たたみの三文庫(非)公式ガイド

(9)新年のシェルフリーディングにゃ!

 

センター構成員の皆さま、ご機嫌いかがかにゃ?

三文庫の守り猫、猫村たたみですにゃ。今年もよろしくお願いいたしますにゃ~。

入構制限のかかるキャンパスはとっても静かで、烏の鳴き声ばかりが響いておりますにゃ。早く、学生さんたちの楽しげな声を聞きたいのにゃ~。

 

さっきまで新年のシェルフリーディングをしていたのにゃけど、冨田文庫で『MARIONNETTE』というお洒落な表紙の雑誌を見つけましたのにゃ。

アルファベットの横書きのタイトルの下にアンダーラインが1本ひかれていて、そのアンダーラインから表紙の下部に向って細い線が10本、リズミカルに伸びておりますにゃ~。文字と線だけのシンプルなデザインにゃのに、マリオネットの舞台みたいで素敵ですにゃ。

中身は、ですにゃ…(パラパラ)…にゃ~むにゃむ、その名の通り、人形芝居の雑誌にゃね。郷土演劇協会というところが出したのにゃ。冨田文庫には第2巻第1号から第3号まで、1931年に刊行された3冊がありますにゃ。3冊とも、写真図版や挿絵が楽しいですにゃ~。

私のお気に入りの図版は第2巻第1号に収録された「印度の踊子(古代木彫)」の写真にゃよ。曲線がなんとも言えず豊かですにゃ(はにゃ~)。

口絵には、「『ほかならぬイマアルの嫉妬』のクーフーリンの亡霊仮面(クロツプ作)」などが載っているのにゃ。この“クーフーリン”ってアイルランド神話の英雄にゃと思うけど、この図版からは、私、アフリカ彫刻のような趣を感じてしまうのにゃ~。にゃふ~む?

この号は、人形芝居ばかりにゃなくて、人形芝居に関連する他の領域のことも紹介しているみたいにゃね。「仮面的人物の群舞(ラヴアン考案)」というキャプションのついた写真は、髪の毛を隠し、お面みたいなメイクをした人たちが思い思いのポーズで写っているのにゃ。生身の人間が、お人形みたいに劇を演じているのかにゃ?

 

…にゃ~む、なんて面白いのにゃ! 早く、皆さまに三文庫を使っていただきたいのにゃ!

三文庫利用再開の日を夢見つつ、私こと猫村たたみ、今年も元気いっぱい三文庫をお守りいたしますにゃ。

 

それでは皆さま、ごきげんようにゃ~。

コロナはもちろんにゃけど、怪我や普通の風邪にもお気をつけくださいませにゃ! 


2020年12月23日水曜日

センター冬期閉室につきまして

児童文化研究センターは、12月24日(木)より1月6日(水)まで閉室とさせていただきます。

ご不便をおかけいたしますがなにとぞご了承くださいませ。

皆様の健やかな日々をお祈りしております
今年も一年、ありがとうございました


2020年12月22日火曜日

濱谷浩の「こども風土記」

 「MUJI BOOKS 人と物」と銘打った、文庫サイズの素朴な白い本がいかにも無印らしい。1冊500円ほど。シリーズの9冊目、『濱谷 浩』(良品計画、2018年)の帯に書かれた「こども風土記」が気になり、手に取った。1959年に中央公論社から刊行された『こども風土記』に収録された写真と言葉の一部が採られ、この文庫本に掲載されている。

 白黒のざらりとした印刷の、15点の写真は、今から60年以上前の、日本各地の子どもたちの暮らしを紹介していた。京都の「タコ焼き」、東北の「ボンデン奉納祭」、北海道の「月光仮面」(月光仮面ごっこに興じる子どもたち)と「アイヌ」、瀬戸内海の「鬼祭り」…等々、それぞれの地域の色を映し出す写真たち。ちなみに東京は、港区ナザレ幼稚園のクリスマス祝会で、子どもたちがキリスト降誕の劇を演じる場面が選ばれていた。

 写真に切り取られた風景の美しさや、子どもたちの無心な様子(他所からやってきたカメラマンに対し、どうしてこんなに自然な表情を見せてくれるのだろう。濱谷は自身のことを「冬には、雪がこどもの国に降るように、夏には、トンボがこどもの国に飛んでゆくように」(p.74)などと形容している)が魅力的なのはもちろんだが、濱谷による「後記」も印象的だった。


いろいろな国で、それぞれの暮らしがありました。豊かな国もあれば、貧しい人もいるのです。こどもの国には天使もおり、悪魔もいるようです。しかしそれは可愛いい天使たちで、可愛いい悪魔どもで、みんな精一杯、生きることに無我夢中でした。(p.74)


 ここで言う「国」は、“国家”ではなく、“生まれ故郷”というほどの意味だろう。そして、それぞれの国に生きる子どもの領分を、濱谷は「こどもの国」と呼んでいる。

 こどもの国には楽しいことも悲しいことも起こるが、濱谷は悲しい場面は写さなかったそうだ。カメラがそっぽを向いてしまったと述べている。


そうした時、私のカメラはそっぽを向いてしまいます。これはこどもの国の出来事ではなくて、おとなの世界の問題なのです。やはり、私はおとなの世界で、濁って醜い空気の中で、やらなければならない仕事があることを、あらためて思い知らされたのでありました。(p.75)


 「こどもの国」で起きる悲しい出来事の原因は、「大人の世界の問題」が作っている。そのことを、こんなふうにストレートに書いてあるのを読んで、どきりとした。「後記」からは、濱谷が『こども風土記』にふさわしい楽しい場面を選び取り、「悲しい場面」を排除したことが読み取れるが、それはまるで、「大人の世界の問題」が「こどもの国」に襲いかかるのを食い止めようとするかのようでもある。

 また、こんなことも考えた。写真は、写真家が目にしている風景を、写真家の意志に従って写し取り、加工したものであるわけだが、私たちはそうして撮られた写真の中に真正性を求めがちだ。確かに写真には出来事の証拠となる力があるが、真正性と撮影者の思いに基づく表現とは、必ずしも互いを排除し合うものではない。

 …と、こんなふうに、『濱谷 浩』の「こども風土記」のページを眺めつつ考えごとをしたわけだが、あくまでも、小さな文庫本に収まったわずかな写真を見ながらのことである。実際に出版された写真集を見たいし、できれば大きくプリントされた展示用の写真も見てみたい。


 2020年は調査研究のための外出も躊躇わねばならない年だった。年が明けてからも当面の間は油断できないが、次にやってくる2021年が少しでも明るい年であるよう、祈りながら日々を過ごそう。


                遠藤知恵子(児童文化研究センター助手)

2020年12月3日木曜日

ぬいぐるみ大好き!

 ~ユニベア編~


 かなり唐突であるが、ぜひとも語りたいぬいぐるみのシリーズがある。

 ディズニー・ストア限定のぬいぐるみ、UniBEARSity(通称:ユニベア)についてだ。

 これはディズニー・キャラクターを模したテディベアシリーズのことを指す。

 

 「なぜクマなのか?」と首をかしげる方も多いことだろう。

 それにはちゃんとした理由がある。

 

 これらのクマには制作された経緯・物語が存在する。このクマの一連のシリーズのはじまりは、おなじみミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィ―などのユニベアである。

 

 このユニベアたちは、なんとミッキーたちが作ったものなのだ。

 

 作った理由は、クマがシンボルの学校に通うミッキーたち。

 その授業の課題でクマの物語を制作する課題が出たミッキーたちが、物語を作るために、テディベアをそれぞれ作ったのである。これがユニベアのせって…誕生秘話である。

(https://shopdisney.disney.co.jp/special/unibearsity-content.html)

 

 わかる。つっこみどころはたくさんあることは私にもわかる。

 しかし、そんなことは問題ではない。

 

 このユニベアシリーズ、とっっってもかわいいのである。(*もちろん、好みや感じ方に個人差はあります)

 

 可愛いものは、私にとっては些末なことを忘れさせる。恐ろしや。

 

 これ以外でも最近ではユニベアシリーズには「プリンセス」シリーズのものや、期間限定のさまざまな物語の人物を模したベアが続々出されている。

 

 ディズニー・シーでもダッフィーというかわいいクマが存在するが、ディズニー・ストアだって負けていない。

 

 気になる方はぜひ、ディズニー・ストアに足を運んでいただきたい。

 

 もしかすると、気に入ったクマが見つかるかもしれない。

 

                           阿部泉