2024年9月20日金曜日

ムナーリとレオーニ(45)

1959年① レオーニ 初めての絵本Little Blue and Little Yellow

 夏休みが終わったので、ブルーノ・ムナーリとレオ・レオーニの年譜を読むこの不定期連載も再開しよう。

1959年、レオーニは初めての絵本Little Blue and Little Yellow(日本語タイトル:あおくんときいろちゃん)を出版する。この本ができるきっかけをつくったのは、レオーニの孫たちだった。

家族でデパートに行ったレオーニは、孫のピッポとアニーを連れて一足先に帰ることになった。列車に乗っているうちにじっとしていられなくなった2人を静かにさせるために、そのとき偶然持っていた『LIFE』の校正紙を取り出したのが始まりだった。青色、黄色、緑色のページをちぎって丸い形を作り、「膝の上のブリーフケースを舞台に低い声で語りはじめた」(p.168)のが、リトル・ブルーとリトル・イエローのお話。『あおくんときいろちゃん』の誕生である。

家族との買い物だったにもかかわらず『LIFE』誌の校正紙を「偶然」持っていた、とか、「膝の上のブリーフケース」、すなわち仕事用の書類鞄がお話の舞台になった、とか、当時のレオーニは本当に、ビジネスの世界に生きるアートディレクターだったのである。

『だれも知らないレオ・レオーニ』に収録された松岡希代子の論考「絵本作家レオ・レオーニの誕生と『あおくんときいろちゃん』」では、Little Blue and Little Yellowの誕生に立ち会った孫の1人、アニーの、アメリカの週刊誌Publishers Weeklyに発表されたエッセイに言及している。1958年のブリュッセル万国博覧会で、レオーニが企画・デザインを担当したパヴィリオンが政治的圧力によって閉鎖に追い込まれるという出来事があった。アニーのエッセイは、このとき“問題視”された写真の構図が、完成した絵本の一場面によく似ていることに着目したもので、パヴィリオン閉鎖と絵本Little Blue and Little Yellow誕生との関係を考察するというものだそうだ。

ところで、同じく『だれも知らないレオ・レオーニ』に収録された森泉文美の論考「だれも知らなかったレオ・レオーニ」では、1955年にレオーニがデザインを担当したThe Family of Man展図録を取り上げている。この論考で「左右非対称性、不規則性、大小のコントラスト、大胆な裁ち落とし」などを用いた「レオらしいレイアウト」を紹介するための例として、The Family of Man展図録のなかから、人々が輪になって遊ぶ(踊る?)写真を、見開きいっぱい大きな輪のかたちに並べたページを紹介している。

アニーの説とこの図録のレイアウトを併せて考えてみると、もしかしたら、第二次世界大戦終結後のレオーニにとって、平和な未来のイメージは、人間らしい不完全さを含んだ輪のかたちに象徴されるものだったのかな…などということを思いつく。

『だれも知らないレオ・レオーニ』でMoMAとの仕事でレオーニが最も気に入っていたと紹介されるThe Family of Man展図録の表紙も、いびつな四角形に切られた大小さまざまの色紙のモザイクが、楽しげに笛を吹く人の写真を取り囲んでいるというものである。さまざまな出自をもつ人々が、笛の音(=音楽=芸術)のある所に集まり、仲良く輪になって踊ったり遊んだりするイメージである。かたちは整っていないけれど、おおらかで楽しい。

図録を捲りながら、(そうか、平和ってやつは、輪っかなのだな…)などと考えていたら、なんだかドーナツを食べたくなってしまった。あの甘くておいしい輪を食べるときも、やはり平和な気持ちになる。

 

【書誌情報】

奥田亜希子編「ブルーノ・ムナーリ年譜」『ブルーノ・ムナーリ』求龍堂、2018年、pp.342-357

「レオ・レオーニ 年譜」『だれも知らないレオ・レオーニ』玄光社、2020年、pp.216-219 ※執筆担当者の表示なし

遠藤知恵子(センター助手)

ミニ展示 9月20日~10月4日

 センター入り口で、センター蔵書のミニ展示を行っております。

『ありがとう! パンダ タンタン
激動のパン生 ~懸命に生きた28年間~』
神戸万知 文・写真 神戸市立王子動物園 協力
技術評論社 2024年

 本学OGで非常勤講師の神戸万知先生のご著書です。
 展示期間中も貸し出しをすることができます。どうぞご利用ください。

2024年7月27日土曜日

夏期閉室のお知らせ

 児童文化研究センターは、7月28日(日)から9月19日(木)まで、閉室とさせていただきます。ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご了承くださいませ。
 厳しい暑さが続いておりますので、くれぐれもご自愛ください。

ムナーリとレオーニ(44)

1958年② レオーニ


今回は、1958年のレオーニ。この年、レオーニは48歳になる。年譜を読もう。

1958年のレオーニは、前年に3か月間滞在していたインドを再び訪れ、さらにアジア各地をまわる。また、アメリカ国内の5都市の美術館で個展を開催し、その個展では実在する人物と想像上の人物が入り混じったシリーズ「想像肖像」の作品や、グラフィックデザインの仕事が紹介されたそうだ。

インドといえば、タラブックス(憧れの出版社です)を生んだ国ではありませんか!私も行ってみたい!などと、レオーニを羨ましく思いながら年譜を読むのだが、この年、後味の悪い出来事が起きている。

レオーニはブリュッセル万国博覧会のアメリカ館特設パヴィリオン「未完成の仕事」の企画・デザインを担当したのだが、会期の途中で閉鎖されてしまった。ことの経緯については、図録に収録された松岡希代子「絵本作家レオ・レオーニの誕生と『あおくんときいろちゃん』」に記されている。

松岡によると、レオーニが担当したパヴィリオンはメインパヴィリオンとは別に、タイム・ライフがスポンサーとなった小規模な特設パヴィリオンだった。そこでは、ソ連によるネガティヴ・プロパガンダに対抗するために、アメリカの国内問題を率直に取り上げる展示がなされた。展示は三部構成で、アメリカの抱える問題を伝える第1部「混沌」、どのような手段により問題解決に向かっているのかを展示する第2部「進捗状況」、そして、第3部の「望まれる未来」。

第3部の最後に展示された1枚の写真が、アメリカ南部の一部議員の間で問題視されることとなり、一般公開から3週間後にパヴィリオンそのものが閉鎖に追い込まれたそうだ。その写真とは、次のようなもの。

 

それは、肌の色もさまざまな7人の子どもたちが手を繋いで輪になり、マザーグースの1つ「Ring-a-Ring-o’ Roses(薔薇の花輪を作ろう)」を歌う様子を捉えた、活き活きとした写真作品でした(p.172)

 

 人種など関係なく、一緒に元気に遊ぶ子どもたちの姿。これこそ、まさに「望まれる未来」そのものなのでは?と言いたくなるが、当時はこうした写真を「問題視」することがまかり通っていたのだ。州によっては、有色人種の人々から人権を剥奪したり、差別を正当化したりするような内容の法律がまだ生きていた。当時のアメリカが公民権運動のただなかにあったことを思うと、この写真を問題視することの背景には、平等が怖くて仕方ない人たちが数多くいたということなのだろう。哀れなものだ。が、そんな人たちによる政治的圧力のせいで、精魂込めた展示が台無しにされてはたまったものではない。

 ところで、マザーグース「Ring-a-Ring-o’ Roses(薔薇の花輪を作ろう)」は、次のようなもの。

 

Ring-a-ring o’ roses,(バラの花輪を作ろう)

A pocket full of posies,(ポケットにいっぱいの花)

  A-tishoo! A-tishoo!(ハックション! ハックション!)

We all fall down.(さあみんな たおれちゃおう)

※       原文は『マザー・グースのうた 第二集 ばらのはなわを つくろうよ』より。( )内は遠藤拙訳。日本語訳のお手本は谷川俊太郎。

 

『マザー・グースのうた 第二集 ばらのはなわを つくろうよ』谷川俊太郎訳、堀内誠一イラストレイション、草思社、1975年、後付4ページ ※Ring-a-ring o’ rosesの、oの前に“-”がないのは、原文ママです。

 

 途中の、くしゃみをするところで笑ってしまう。マザーグース、面白いな。

せっかくだから、日本語訳は谷川俊太郎訳を参考にして自分でつけてみた。かっこでくくったのがそれ。当たり前だけど、難しかった。でも面白い。

 

【書誌情報】

松岡希代子「絵本作家レオ・レオーニの誕生と『あおくんときいろちゃん』」『だれも知らないレオ・レオーニ』玄光社、2020年、pp.170-177

「レオ・レオーニ 年譜」『だれも知らないレオ・レオーニ』玄光社、2020年、pp.216-219 ※執筆担当者の表示なし

遠藤知恵子(センター助手)

2024年7月26日金曜日

ムナーリとレオーニ(43)

1958年① ムナーリ

 ブルーノ・ムナーリとレオ・レオーニの年表を読むこの不定期連載、1か月ぶりに再開しよう。

 久しぶりなので、今回と次回はひとりずつ、ゆっくりと読み進めていこう。まずはムナーリの年譜から。

 1958年、ムナーリは51歳になる。グループ展を4回と個展を2回開催し、ムナーリが関わった書籍も3冊出版されている。3冊の本のうちの1冊、『今日の芸術の記録 1958』には、《旅行のための彫刻》のテキストと三次元のオブジェが挿入されていたという。本に立体的なオブジェを挿入?此は如何に?と、図録のページをパラパラと繰って図版を探したが、見当たらなかった。だが、《旅行のための彫刻》ならいくつか載っている。厚紙を折ったり切ったりして立ち上がらせた立体作品である。折りたたんで持ち運ぶことができる。図版で見るムナーリの作品は、持ち運びできるサイズであるにもかかわらず、元気いっぱい、飛び出してくるように見えた。

面白そう、私もやってみたい!旅行のお供に、連れて行きたい!!と、ちょうど、お菓子の空き箱から切り出した厚紙がたくさんあったので、図版を見ながらカッターでキコキコと切れ目を入れ、見よう見まねで折り曲げてみた・・・が、どうにもこうにも、ちまちまとした、真面目くさった感じになってしまい、さまにならない。

(ブルーノ、難しい・・・難しいよ・・・。)心の中で《旅行のための彫刻》の作者に呼びかけながら、いじり過ぎてぐちゃぐちゃになってしまう前に手を止めた。

この年の7月、ムナーリはミラノの自宅で美術評論家の瀧口修造(1903-1979)の訪問を受ける。図録に収録された有福一郎「日本におけるブルーノ・ムナーリ」によると、この訪問で瀧口は《偏光の映写》や《折りたたみのできる彫刻》などの作品と出会ったそうだ(p.317)。それから2年後、先の有福によると、滝口が運営委員を務めていた東京の国立近代美術館、草月アートセンター、そして産経会館国際ホールでムナーリの《偏光の映写》の上映会が開催されることとなる。日本における本格的なブルーノ・ムナーリ受容は、このくらいの時期に始まったようだ。

 

【書誌情報】

奥田亜希子編「ブルーノ・ムナーリ年譜」『ブルーノ・ムナーリ』求龍堂、2018年、pp.342-357

有福一郎「日本におけるブルーノ・ムナーリ」『ブルーノ・ムナーリ』求龍堂、2018年、pp.316-323 ※執筆担当者の表示なし

遠藤知恵子(センター助手)

ムナーリの《旅行のための彫刻》を
真似して作ったオブジェはこちらです。


2024年7月25日木曜日

孔さんの作品

プレイバック! 去年のセンター報!!


 皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
 おかげさまで、今年度も無事にセンター報を発行することができました。今年度よりセンター報は電子ジャーナルに生まれ変わり、白百合女子大学ウェブサイト内、児童文化研究センターのページにて公開中です。今後ともご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

 さて、昨年度のセンター報に、「大学院生活動紹介(インタビュー)」といたしまして、博士課程(後期)在学中の孔阳新照(コウ ヨウシンチョウ)さんの創作活動をご紹介いたしました。そのときに紙幅の関係で記事に収まり切らなかった、孔さんのオリジナル作品を、このブログで紹介したいと思います。
 それでは参りましょう・・・プレイバック! 去年のセンター報!!

【絵本】

『不要和糯米团捉迷藏 もちだんごのかくれんぼ遊び』(3歳~)
孔阳新照 文  谷米(グミ) 絵

 もちだんごさんは塩卵(シェンタン)さんとかくれんぼするのが大好き。でも大変、もうすぐ塩卵さんに見つけられちゃう! どうしよう! もちだんごさんは色々な食べ物に変身して、塩卵さんとのかくれんぼをつづけます。

『99颗红豆去旅行 99粒のあずきちゃんのたび』(3歳~)
孔阳新照 文  谷米 絵

 99粒のあずきちゃんが汽車に乗って出発します。おや、駅に着くたびに、あずきちゃんの数がどんどん減って行くよ。どこに行ったんだろう…? あずきでできる中国のお菓子を見てみよう!

【長編作品】

『白露庄园之夏 白露荘園の夏』(小学校3年生以上)
孔阳新照 作 堇桐(キントン) 絵

 三年生の中国人の女の子璐璐(ロロ)さんが、カナダのおじさんの農場、白露荘園に誘われて、夏休みを過ごしにいきます。おどろいたことに、白露荘園の呼啸ヶ丘(嵐が丘)では風の世界を見ることができたり、牛たちが歌をきいて踊ったり、湖が星空の映画館になったり…。ふしぎな田園生活が開演!

 3冊とも文章は中国語で書かれています。
 児童文化研究センターに、孔さんよりご寄贈いただいたものがございますので、気になる作品がある方は、ぜひ、センター助手までお声がけください。お待ちしております!

2024年7月19日金曜日

第7回書評コンクール 猫村たたみ×熊沢健児トークセッション

猫村たたみ
(三文庫の守り猫)
熊沢健児
(ぬいぐるみ・名誉研究員)



猫村:皆さま、ご機嫌いかがかにゃ? センター三文庫の守り猫、猫村たたみですにゃ!

熊沢:どうも、熊沢健児です。第7回も、どうにか開催することができたね。

猫村:にゃ! 開催できて、本当に良かったのにゃ!

熊沢:コンクールにご参加くださった方々、本当にありがとうございました。

猫村:心よりお礼申し上げますにゃ!

熊沢:さあ、第7回コンクールの振り返りを始めよう。

猫村:トークセッション、始まり始まりにゃ~!

熊沢:最初の書評は、しあわせもりあわせさんの作品。『チャーリー・ブラウンなぜなんだい?——ともだちがおもい病気になったとき』の書評だね。登場人物やストーリーを、情報過多にならない範囲で丁寧に説明し、登場人物の言った大切な言葉、これは、ライナスの言葉だと思うけれど、しっかり印象に残る形で引用している。

猫村:にゃ! 書評なのにゃけど、私、この引用部分で心を掴まれてしまったのにゃ。ぐっとくる台詞にゃね~。そうして読む人の心をつかんだ上で、この絵本のもとににゃったアニメーション作品が生まれた経緯や、日本語訳をした人たちが医療従事者にゃったことが説明されるのにゃ。にゃから、私、思わず「にゃ~む」と唸りながら読んでしまったのにゃよ。日本語版と原書の違いを説明するところまで読んだとき、「原題を調べて両方とも読まにゃくっちゃ!」とググったのにゃ!

熊沢:うん。Why, Charlie Brown, why? だね。書評の構成が巧みなのは確かだけど、この絵本を本当に大事だと思っているからこそ、読んでいる人の気持ちを作品へと向かわせることができるんだよね。

猫村:そうなのにゃよ~。

熊沢:私も、もっと絵本への愛情を率直に表現するよう、しあわせもりあわせさんを見習わないと。

猫村:熊沢君が書く書評の持ち味は、紹介する書物への愛がちょっと屈折しているところなのにゃよ。「魅力を潰す」にゃなんていうような、一周まわってポジティブな言い回しで作品の良さを伝えるのにゃからね。今回の『蛇の棲む水たまり』も、とっても熊沢君らしい文章にゃと、私は思ったのにゃ!

熊沢:(ええと…これは、褒められているのだろうか?)あ、ありがとう…?

猫村:どういたしましてにゃ!

熊沢:(あ、褒めてくれてたんだ…。)君の書いた『ねずみじょうど』の書評も、君らしさ全開だったよ。君が、絵本をとても素直に楽しんでいることがよく分かった。

猫村:ありがとうにゃ!

熊沢:どういたしまして。

猫村:にゃにゃ! 今回は絶滅危惧ⅠB類(環境省レッドリスト)のゲンゴロウブナさんが参加しているのにゃ。大変にゃ!

熊沢:いやいや、魚の名前はペンネームだから。書いたのは人間だよ。

猫村:にゃにゃ、そうにゃの? 人間がかぼちゃ人の皆さんのように賢く暮らせるようになったら、本物のゲンゴロウブナさんたちも安心して暮らせるのかにゃ~。

熊沢:そうだね。環境問題は待ったなしだからね。私は、ゲンゴロウブナさんが絵本と一緒に紹介していたジェイン・ジェイコブズ関連資料2点のうち、映画の方は見たことがあったけれど、『アメリカ大都市の死と生』はまだ読んだことがなかった。日本語訳は出ていないものと、勝手に思い込んでいたよ。

猫村:熊沢君らしくにゃい勘違いにゃね~。

熊沢:そうかな? 私はけっこう、そそっかしい方だという自覚があるよ。でも、ともかく、こうして日本語訳の存在を知ることができて本当に良かったよ。

猫村:前から知っている作品とも、新たに出会い直すことができるのにゃ。熊沢君は、ジェイコブズと出会い直せたのにゃね。

熊沢:そうだね。今回、それがとても嬉しかった。

猫村:めでたしめでたしにゃ!

熊沢:いや、あともう一作品あるよ。ブックレットを紹介する、ほうじ茶の親友さんの書評が残っている。「めでたしめでたし」はその後でね。君はライブラリアンでもあるから、ほうじ茶の親友さんに共感する部分がたくさんあったのでは?

猫村:そうなのにゃ。私、ヒューインズさんとムーアさんには、一度、サインをもらいに行ったことがあるのにゃよ。

熊沢:え…? それは、あの…例の、妖怪トンネル(※)を通っていくという、あの時間旅行?

猫村:そうなのにゃ。むかし勤務していた妖怪図書館の同僚の皆さんと、研修旅行に行ったのにゃ。にゃけど、お二人とも神々しすぎて、とてもにゃないけれど、サインが欲しいにゃなんて言い出せにゃくて…私、英語は苦手にゃし…。

熊沢:いつも好奇心のまま目標に突入していく君が、珍しいね。

猫村:自分でも、私らしくにゃかったと思うのにゃ…。

熊沢:たまにはそういうこともあるよ。

猫村:にゃけどね、それくらい憧れるロールモデルがいるってこと、私、とても幸せなのにゃ。

熊沢:うん。自分がこうなりたいと思えるようなロールモデルがいるって、幸せなことだね。

猫村:ほうじ茶の親友さんは、学校司書や図書館の児童サービス担当として働いている方々を応援したかったのにゃね。女性の多い職場にゃし。

熊沢:そうだね。彼女たちは本が大好きな子どもたちにとって、かけがえのないロールモデルだよ。子どもは社会の宝なんてよく言われることだけれど、彼女たちだって宝だよ。

猫村:そうなのにゃ! 司書さんたちだけにゃなくて、生まれたときからみんな宝なのにゃ。宝物を探しに旅に出る必要なんてないのにゃ!

熊沢:うん。現代の宝を見つけたところで、そろそろ……

猫村:めでたしめでたし!

熊沢:最後までお読みくださって、ありがとうございました。

猫村:ありがとうございましたにゃ!

熊沢:第7回書評コンクールの振り返り、これにてお開きにいたします。

猫村:これからも書評コンクールが続いていくよう、がんばりますにゃ!

熊沢:皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

猫村:よろしくお願いいたしますにゃ~。


皆さま、ありがとうございました。

註
※猫村たたみは現代を生きる妖怪(猫又)です。妖怪トンネルを通って時間旅行をすることを趣味としております。