2012年2月23日木曜日

センター内文庫のお掃除中!


 センターでは、今週いっぱい
三文庫(金平文庫・冨田文庫・光吉文庫)
のお掃除をしています。

 本を1冊ずつ拭き、並び順をチェックしたりなど、
学生の方々ががんばって作業をしてくださっています。

 また今回のお掃除は、面白い&貴重な本の存在に気付くきっかけにもなり、
今後も続けていきたい作業となりました!

2012年2月10日金曜日

【エッセイ】少女と血―アナザー・サイド

昨年私は、「少女と血」をテーマに研究ノート※1を発表したが、これは私がそれを書くに至るまでの道のりの(裏)話である。

 本が好きな自覚は幼い頃からあったが、自分が好きなのが“少女小説”であること、自分の興味が常に“少女”に向いていることには長らく気付かないままできた。自分が好きなものに名前がない状態。そもそも、自分の好んで読んでいるものに偏りがあることすらわかっていなかったのだ。言うなれば、視界いっぱいに花柄。フリルとレースとリボンが世界のすべて。『若草物語』と『赤毛のアン』と『アンネの日記』と『風と共に去りぬ』と江國香織と吉本ばななが好き。こういう読書歴の女性はたくさんいそうであるが、私はよくわからなかったのだ。書かれた国も時代も違うこれらの物語を何と呼んでいいのか。そして、前者の外国の作品と後者の日本の作家に繋がりがあるとは、到底思えなかった。

 ようやく、自分の好きなのが児童文学の中でも特に“少女小説”であることをきちんと認識したのは、大学3年生の時である。(それ以前にも、小さなヒントには無数に巡り合っていたのであろうが、すべてのピースがきちんと嵌ったと感じたのはこの時である。)突然に、世界は秩序立ち、視界いっぱいの花柄はひいて見ると花柄のワンピースであることがわかった。また、同じような花柄のワンピースが他にもあり、水玉柄、チェック柄のワンピースもあることを私は知っていく。そんなふうに私の世界を広げてくれた本の中の一冊が、J・グリスウォルドの『家なき子の物語―アメリカ古典児童文学にみる子供の成長』※2である。また、これはもう少し先の話であるが、斎藤美奈子の『L文学完全読本』※3を読んで、いわゆる“少女小説”と江國香織や吉本ばななといった現代の日本の作家が繋がる。江國香織や吉本ばななは、裏地は花柄なのだと思う。大人ぶってみせて、その実裏地は“少女小説”そのものの花柄。だから、私は好きなのだ。

 そして、私は『あしながおじさん』で卒論を書き、大学院へと進学する。だが、『あしながおじさん』を巡る探求は、あっさり挫折する。理由はたくさんあるのだが、おそらくこういうことなのだと思う。ものすごく大雑把に言うと、「あしながおじさんは、ジュディが大学を卒業してすぐ結婚しちゃうからダメだよね」という論調に負けたのだ。私には、それをひっくり返す何かを言えない気がした。また、“少女小説”を研究することで、『若草物語』のジョーほどに活発でも自立的でもない自分に絶えずダメだしをされている気分にもなっていた。自分の内向さは、むしろベスではないのか?あんなに心は清らかじゃないけど。じゃあ、死ぬしかないのか?ガーン!!!

 そんな私が、逃げ出した先が“嶽本野ばらいう名の隣村”であった。嶽本野ばらの作品は、デビュー当時から好きで読んでいたものの、どこかで私の話ではないことは感じていた。また、ロリータ服をみることは可愛くて大好きだったが、実際に手にとってみると「これは私の着る服じゃない」という強烈な違和感があった。嶽本野ばらの作品は、“少女”の物語ではなく“乙女”の物語。その自分を問われない感覚がよかったのだ。と言うわけで、修士論文は、ロリータ服を着ない私のロリータ論となった。

 そんな私が、“少女”とはじめてがっぷり四つで取り組んだのが、先に書いた「少女と血」である。白いワンピースの“少女”が血で汚されていく様を描きたかった。当初、私の頭の中にあったイメージは、恩田陸の『蛇行する川のほとり』の表紙の白いワンピースの“少女”たち。あるいは、90年代のCoccoの曲やPV、特に「Raining」のイメージであった。実際に書き始めてみると、当初のイメージとはだいぶ違うものになってしまったが、そこはご愛嬌ということで。ちなみに、第二弾は「破瓜の血」をテーマに、“少女”と家(制度)と性の重なり合いを書きたいと目論んでいるが、実現するかは不明である。
これからも私は、“少女”のまわりをぐるぐると回りながら、“少女小説”への愛と、ままならなかった自分の“少女時代”への憎しみに駆られて書き続けるつもりである。愛憎相半ば。それこそが“少女と血”。

(研究員、芝崎 こと恵)

※1 芝崎こと恵 「少女と血―現代少女小説における初潮・月経の描かれ方」『白百合女子大学児童文化研究センター研究論文集ⅩⅣ』 2011年
※2 J・グリスウォルド 『家なき子の物語―アメリカ古典児童文学にみる子供の成長』 阿吽社 1995年
※3 斎藤美奈子 『L文学完全読本』マガジンハウス 2002年

2012年2月7日火曜日

修論発表会!

本日は、児童文学専攻の修論発表会でした。

発表者はもちろん、準備から司会進行までこなしてくれた院生の皆さま
お疲れ様でした!

写真は、発表会後に行われた茶話会の一コマです。
教員・院生・構成員・助手が一堂に会することがあまりないので、
ここぞとばかりに研究の話やおしゃべりに盛り上がりました。

2012年1月24日火曜日

雪の日のお客さま

昨晩から今朝にかけて降った大雪の影響で、学内も白一色となりました。
午前中はまだまだ雪が残っていましたが、お日様が顔をだすにつれ、徐々に溶けはじめています。
写真は図書館前に作られていた雪だるまです。可愛いですね♪
暑いようでずいぶん汗をかいていましたが、どうか明日の朝まで溶けずに残っていられますように・・・!

2012年1月19日木曜日

赤い実 発見!

寒い毎日ですが、いかがおすごしでしょうか?

学内の木々も葉が落ちて寒そうです。

もうすぐ今年度の授業も終わり、一区切りつく時期となりました。

図書館の近くに咲いていたアセビの実です。

赤い実がかわいいですね。

2012年1月13日金曜日

ありがとうございました!

いつも学内を綺麗にしてくださっていた清掃の方が、去年いっぱいでおやめになるということで、昨日はセンターにて一緒にお昼ご飯を食べ、今までの感謝を伝えました。
毎日笑顔で元気をくださる、みんなのお母さんのようだったその方は、なんと勤続25年!
センターは2012年で20周年ですので、センターよりも先輩です。
本当に本当に、今までありがとうございました!そして、本当に本当に、お疲れ様でした!

2012年1月6日金曜日

仕事初め

皆さま、新年おめでとうございます。
本年も、児童文化研究センターをよろしくお願いいたします。


ちなみに、このお飾りは構成員Sさんの手作りです。
タツノオトシゴも粘土で作られたそうです。

1月中は飾っておりますので、来室の際はお見逃しなく!