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こまめに水分を補給して どうかご無事にお過ごしください。 |
2025年7月30日水曜日
2025年7月24日木曜日
センター入り口の展示替え
『ムーミン谷への旅』
2025年7月10日木曜日
次回研究会のお知らせ ※終了しました
第74回「児童文化研究センター研究会 前期発表会」
おかげさまで、大盛況のうちに終了しました
今回の発表会では、「修士論文中間発表」と「構成員研究発表」を行います。
学内(白百合女子大学の学生と教職員)の方は予約なしでご参加いただけます。学外の方は、7月28日(月)17時までに児童文化研究センター(jido-bun@shirayuri.ac.jp)までメールでお申込みください。
修士論文中間発表 10:30~14:30(予定)
構成員研究発表 14:40~16:10(予定)
※12時から1時間程度の休憩を挟みます。
「構成員研究発表」プログラム
伊藤かの子氏
「上橋菜穂子作品における〈食〉―越境を象徴する食べ物―」
原田優香氏
「親を求める旅から真理に向かう旅へ―『鋼の錬金術師』における「子ども」と「真理」」
鈴木あゆみ氏
「長谷川版欧文図書の製造工程とカレンダーから見える日本の子どもと文化について」
日時:2025年7月29日(火)10:30~16:10(予定)
場所:9012教室(本館地下)
発表順や開始・終了時刻は当日変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。
皆様のご参加を、お待ちしております。
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お誘いあわせの上、お越しください。 |
2025年6月20日金曜日
センター入り口の展示替え
ルイス・キャロル『シルヴィーとブルーノ・完結篇』
2025年6月12日木曜日
新着資料のお知らせ
『鬼ヶ島通信』80+4号(2025年春号)が届きました。今号では、SFの特集記事が組まれています。
石川宏千花、河合二湖、北川佳奈、くまあやこ、佐竹美保、柴田勝茂の寄稿に加え、はやみねかおるのインタビュー記事も掲載。豪華すぎて、どこから読もうか迷ってしまいますね。
また、ひこ・田中さんの連載記事では、『メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」から〈共感の共同体〉へ』(シャーロット・ゴードン著、小川公代訳、白水社、2024年)からの引用をまじえてメアリ・シェリー『フランケンシュタイン』の制作背景に思いを馳せつつ、ル・グウィンの「ゲド戦記」シリーズに鋭い批判を加えます。
『鬼ヶ島通信』最新号は本日から1週間程度、センター入り口の展示スペース(メールボックスの上)に置きますので、ぜひお手に取ってご覧ください。
2025年5月29日木曜日
ムナーリとレオーニ(51)
1962年
2025年5月8日木曜日
センター入り口の展示替え
森下みさ子『娘たちの江戸』筑摩書房、1996年
シャーリー・フォスター+ジュディ・シモンズ『本を読む少女たち ―ジョー、アン、メアリーの世界』川端有子訳、柏書房、2002年
遠藤寛子『『少女の友』とその時代 ―編集者の勇気 内山 基』本の泉社、2004年
中川裕美『少女雑誌に見る「少女」像の変遷 ―マンガは「少女」をどのように描いたか―』出版メディアパル、2013年
岩淵宏子+菅聡子+久米依子+長谷川啓 編『少女小説事典』東京堂出版、2015年
図書の家 編、石堂藍 編集協力『少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代』立東社、2017年
本を鑑賞してみる 後編
児童文化研究センターのゆるキャラコンビ、猫村たたみと熊沢健児は『祖父江慎+コズフィッシュ』(パイインターナショナル、2016年)で紹介された本のなかから、大学図書館で借りられる本をピックアップし、本の鑑賞を始めました。ブックデザインの勉強です。いま、ふたりは2冊の学術書が気になっているようです。
(なお、本記事はキャラクターの対話によって成り立っております。猫村につきましては語尾に「にゃ」のつくいわゆるキャラ語を使用しておりますが、記事の性質をご理解の上、お楽しみいただけましたら幸いです。 )
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熊沢健児「ところで、猫村さん」 |
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猫村たたみ 「どうしたのかにゃ? 熊沢君」 |
〈ふたりが見ている学術書〉
2025年5月2日金曜日
2025年5月1日木曜日
本を鑑賞してみる 前編
児童文化研究センターのゆるキャラコンビ、猫村たたみと熊沢健児は、今年度、書誌学やブックデザインなどについて学ぶことにしました。前回、熊沢が『祖父江慎+コズフィッシュ』(パイインターナショナル、2016年)を手に取ったことをきっかけに、ふたりは祖父江さんとコズフィッシュがデザインした本を図書館で借り、鑑賞してみることになりました。
(なお、本記事はキャラクターの対話によって成り立っております。猫村につきましては語尾に「にゃ」のつくいわゆるキャラ語を使用しておりますが、記事の性質をご理解の上、お楽しみいただけましたら幸いです。 )
〈テーブルに置かれた6冊の本〉トーベ・ヤンソン『軽い手荷物の旅』トーベ・ヤンソン・コレクション1、冨原眞弓訳、筑摩書房、1995年(※)ヒューバート・L・ドレイファス+ポール・ラビノウ『ミシェル・フーコー 構造主義と解釈学を超えて』井上克人+北尻祥晃+高田珠樹+山形頼洋+山田徹郎+山本幾生+鷲田清一訳、筑摩書房、1996年アン・スウェイト『クマのプーさん スクラップ・ブック』安達まみ訳、筑摩書房、2000年トーベ・ヤンソン+ラルス・ヤンソン『彗星がふってくる日』ムーミン・コミックス第9巻、冨原眞弓訳、筑摩書房、2001年(※)小野不由美『くらのかみ』講談社、2003年(※)中沢新一『精霊の王』講談社、2003年※のついているものは、シリーズものです。
2025年4月17日木曜日
熊沢健児の読書日記より
この記事は、児童文化研究センター名誉研究員(ぬいぐるみ)の熊沢健児が執筆を担当したものです。就職氷河期に青春期を過ごした熊沢は、非正規の仕事をいくつか経験したのち、本センターにて住み込みで働くようになりました。熊沢のおもな業務は、児童文化研究センター入口で待機し、ご来室される方々をお迎えすることと、ブログの記事を通じて情報発信をすることです。以後、お見知りおきくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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熊沢健児 |
朝、猫村たたみさんから「本についての本」を読もうというお誘いを受けた。猫村さんが「三文庫(非)公式ガイド」で取り上げていた『本づくりの匠たち』(グラフィック社編集部編、グラフィック社、2011年)が面白そうだったので、まずは手に取ってみた。猫村さんの言うとおり、冨田文庫の資料がこの本には登場する。これは、ちょっと、嬉しい。
私は、本はテキスト(文章も、絵も含めて)が命、内容が一番大事だと思っているけれど、開き具合や手触りといった、(長く読んでいても嫌にならないという意味での)デザインや読みやすさも、読書の楽しみを大きく左右する要素である。見た目よりも中身と実用性を重視したくなる私は、『本づくりの匠たち』に登場するスペシャリストたちの仕事ぶりには、ただただ感謝と尊敬の念を抱くばかりである。
彼らは私のような合理主義的な読者のニーズばかりでなく、ときに無理難題を持ちかけてくるデザイナーの要求にも応えていかねばならない。『本づくりの匠たち』では、祖父江慎さんというブックデザイナーの名が出てきた。この方は非常に斬新なデザインで知られているのだそうだ。本づくりの現場をグラフィック社編集部とともに取材する名久井直子さん(名久井さんご自身もブックデザイナーである)は、祖父江さんのお仕事を「印刷や加工のことをよくご存知の上で、綿密な計画がなされていて、とても勉強になります」(p.60)と評する。これを読み、ああ、そうなんだと思い、実用一辺倒の自分を大いに反省した。本がどんな姿かたちをしているか、鑑賞しようと思った。
丁度よい具合に、大学図書館に祖父江さんの作品画像を数多く収録した資料があるのを見つけた。『祖父江慎+コズフィッシュ』(パイインターナショナル、2016年)である。ウキウキしながらこの本を借り、センターに持ち帰ってページをぱらぱらとめくる。そのとき、思わず「ギャッ」と悲鳴を上げてしまった。むき出しの人体が生々しく写された写真画像を見てしまったのである。私にはちょっと無理かもしれない。こういう画像、実はすごく苦手なのだ。でも、勉強はしたいんだよなあ…。今度、猫村さんに相談してみよう。
~後日~
猫村 熊沢くん、こんにちにゃ!
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猫村たたみ 「相談って、何かにゃ?」 |
熊沢 祖父江慎さんのブックデザインの本を見て、本がどんな姿かたちをしているか、鑑賞してみようと思ったんだ。
猫村 それは良い考えにゃ!
熊沢 でも、この本には私の苦手なタイプの写真画像があって…。
猫村 そうにゃの? どれどれ…にゃ~む、荒木経惟さんや、沢渡朔さんの写真集かにゃ?
熊沢 そ、そうなのかな。ちょっと気圧されてしまって、よく見ていなかったから。表現に携わる者としては、作品集に載った図版を正視できないなんて情けない限りだけど…。
猫村 にゃ~に、気にすることはないのにゃ! 作品としての裸体像と、すっぽんぽんの裸の画像や煽情的に演出された肉体の像との境界線は、人によって違うのにゃ。熊沢君の境界線が、祖父江さんや荒木さんや沢渡さんの境界線と違っていただけにゃよ!
熊沢 ありがとう。でも、いやしくも作品として提示されている画像なのに、拒否感を覚えてしまう私には、この本を読む資格はないんじゃないかって思うんだ。でも、勉強はしたいんだよ…。
猫村 本を読むのにシカクもサンカクもないのにゃよ! 私がお手伝いするから、ちょっと待っててにゃ! (猫村、『祖父江慎+コズフィッシュ』をパラパラとめくりながら高速で手を動かし、スマホで検索を始める。)
熊沢 猫村さん、あいかわらず早いな…。
猫村 にゃっへん! 私、情報検索のプロにゃもの、これくらいは朝飯前にゃよ。…へいお待ちにゃ!
熊沢 あ、付箋が挟んである。
猫村 児童書や学術書の書影があるページや、書容設計がわかるページに、付箋を挟んだのにゃ。そして、大学図書館に所蔵のある本は、これと、これと、これと…。
熊沢 すごい! 実物を見ることができるんだね。
猫村 検索しているうちに、私も祖父江さんデザインの本を見てみたくなったのにゃ。
熊沢 うん。一緒に見てみよう。今から図書館に行って、借りてくるよ!
猫村 ありがとうにゃ!
【書誌情報】
『祖父江慎+コズフィッシュ』パイインターナショナル、2016年
2025年4月10日木曜日
猫村たたみの三文庫(非)公式ガイド
この記事は、白百合女子大学児童文化研究センターオリジナルキャラクター「猫村たたみ(ねこむら・たたみ)」によるものです。猫村は、児童文化研究センターの貴重書庫「三文庫」を図書館司書として守り、その魅力を広く伝えるという職務遂行上の理由から、語尾に「にゃ」をつけたいわゆる「キャラ語」を用います。本ブログ記事をお読みくださる皆様におかれましては、キャラクターの性質をご理解の上、猫村たたみの世界観をお楽しみくださいますよう、お願い申し上げます。
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猫村たたみ |
- 2015年に、グラフィック社編集部と名久井直子さんがタッグを組んで作った『ブックデザイナー・名久井直子が訪ねる紙ものづくりの現場から』(グラフィック社)が出版されています。『ブックデザイナー・名久井直子が訪ねる紙ものづくりの現場から』では、『本づくりの匠たち』で訪れた活字鋳造の株式会社中村活字と活版印刷の株式会社弘陽に2度目の見学をしており、さらに、東日本大震災を経験した製紙工場での話など、本好きならばぜひとも読んでおきたいトピックがたくさんあります。
2025年4月2日水曜日
新刊本のお知らせ
『ちりめん本 海を渡った日本昔ばなし Japanese Fairy Tales』
尾崎るみ監修 浜名那奈訳 東京美術 2025年4月
一家に一冊は持っておきたいような、愛らしいちりめん本の影印本が出版されました。長谷川武次郎が明治18(1885)年に刊行したちりめん本「日本昔噺」シリーズより『桃太郎』『舌切雀』『猿蟹合戦』『花咲爺』『勝々山』『鼠嫁入』『瘤取』『浦島』『因幡の白兎』『竹箆太郎』の英訳版を選び、これら十作品の表紙・表題紙・本文・奥付など広告と裏表紙を除いたページが影印され、各作品の主要な登場人物を紹介する扉が新たに付け加えられています。
実物よりも一回り大きい、125パーセント程度の拡大印刷がなされており、文字が読みやすくなっているのもこの本の良いところ。匡郭の使い方を工夫した、遊び心あるちりめん本の絵柄が、少し大きめに印刷されてとても見やすくなっています。じっくりと楽しみながら見ているうちに、新たな発見があるかもしれませんね。各作品のイメージカラーを背景色として、和紙のテクスチュアで印刷しているところも、まるで縮緬紙の肌合いを視覚的に再現しようとしているかのようで新鮮です。
本書に収録された3つのコラムと5つのメモは児童文化研究センター研究員の尾崎るみさんが担当し、「日本昔噺」シリーズ誕生の経緯や、その立役者となった武次郎、このシリーズで活躍した絵師たち・翻訳者たちについて解説しています。日本語訳は同じく本研究センター研究員の浜名那奈さんが担当しています。日本の昔話を異なる言語で読むときの新鮮な感じが、浜名さんの訳文からも伝わってきます。
2025年3月14日金曜日
論文集を発行しました
2025年2月20日木曜日
ミニ展示 2月21日~3月14日
センター入り口で、センター蔵書のミニ展示を行っております。
とても すてきな わたしの 学校
ドクター・スース と J・プレラツキー 文
レイン・スミス と ドクター・スース 絵
神宮輝夫 訳 童話館出版 1999年
展示中も借りられます。お手に取ってご覧ください。
2025年2月7日金曜日
ミニ展示 2月7~21日
センター入り口で、センター蔵書のミニ展示を行っております。
バレエ物語集 あこがれの代表作10
ジェラルディン・マコックラン 著
井辻朱美 訳、ひらいたかこ 絵、偕成社、2016年
展示中も借りられます。お手に取ってご覧ください。